JR東日本の停電

先週末受験した第二種電気主任技術者の一次試験
[法規]の問5に”報告しなければならない事故”として
“電気工作物に係る社会的に影響を及ぼした事故”が上げられていました。
そしてそれにぴったり該当する事故がタイムリーに起きてしまいました。

今月5日、首都圏のJRが広範囲に渡って止まりました。原因は停電。
その原因はJRの中核変電所で実施された点検作業での操作ミスだそうです。
12年に一度の点検ということで手順書はあっても関係者に
前回の体験者はいない可能性が高く、
いつかは起きる可能性のある事故だったのかもしれません。
もちろん擁護はできませんが。
定期点検の時期はいろいろな要素や都合で決まるのでしょうが、
伊勢神宮や出雲大社が定期的に遷宮するように、
前回の体験者がいるうちにやっておくというのも重要なのかもしれません。
まあ、検査手順が口伝になるようなことはあってはありませんが。

さて、今回の事故は[断路器]の点検中に起こったとのことです。
通電中の[断路器]を不用意に開いてしまったのだとか。
通常は検電して無電圧であることを確認してから開くはずですが。
詳細は分かりませんが、[断路器]を開いたときにアークが発生し、
それが接地保護したものに跳んで地絡してしまい、
地絡継電器あるいは過電流継電器で
止められたということなのかと推定しています。

こういう事故の発生、特に誤操作が原因となれば問題ですが、
作業員や技術員に人的被害がなかったと思われること、
それに事故が波及しなかったことは評価すべきことだと考えます。
よい設計であったと言えるでしょう。

ところで話題の断路器についてですが、消弧能力がないため、
通電中に開くとアーク(空中放電)が起きて電気が切れません。
通常は消弧能力を持つ遮断器で電気を切ったあとで、
それと直列につながった断路器を開き、
万一遮断器が閉じても感電事故等起きないようにします。
断路器は点検や工事時の安全対策の側面が強いと認識しています。
あと似たようなものとして開閉器がありますが、
これは単なるスイッチという位置づけです。
遮断器にように過電流で自動的に開くような機能はありませんが、
通常の通電中に開けば電気を止められるところが断路器と違います。
まあ私はどれも実物を見たことがないので…

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