コールドケース~真実の扉~

定年間近の刑事が時効間近の殺人事件を追う、
というエピソードは昔から刑事ドラマの鉄板ですが、
2010年の刑事訴訟法改正で重大事件(死刑判決の
可能性のある殺人や強盗殺人)では公訴時効が撤廃され、
このテンプレートは使えなくなりました。
その時点で時効が完成していない事件についても
遡及的に公訴できることが最高裁の判例として出ているので、
現代劇ではタイムリープでもしなければ話になりません。

相棒 season9の第4話「過渡期」では
時効の廃止をうまく利用したストーリーになっていますが、
まあ普通に考えれば、忘れ去られた迷宮入り事件の
再捜査というのが今後の定番になってきます。

そんなドラマの奔りといえば刑事リリー・ラッシュの活躍する
米国ドラマの「コールドケース」でしょう。
アメリカでは殺人事件に時効はないので、
数年前はもちろん、数十年前の事件でさえも扱っていた記憶があります。
内容もさることながら、各エピソードでは解決する事件の発生当時の
流行りの音楽を流していて、そっち方面でも人気を得たということですが、
それが権利関係を複雑にしDVD化が困難なんて話も聞きます。
その音楽はおいておいても、ストーリーも演出もなかなかよくって
WOWOWで放送されたのをずっと視ていました。

しかし、シーズン4あたりで突然視るのを止めてしまいました。
「また自白かよ」と言いたくなるワンパターンさが理由です。
製作サイドにCSI:クリミナル・マインドとの
明確な違いをつけたい意図があったのかもしれませんが、
基本的には当時の事件関係者から、
時が経ったからからこそ話せるような新たな情報を
聞き込みつつ事件を捜査し、
最後に犯人に自白させ逮捕というのが筋でした。
荘厳な演出の割には芯がチープに感じられて。

さて、そんな「コールドケース」の日本版と銘打つ
「コールドケース~真実の扉~」が
WOWOWにてこの土曜より放送開始となります。
WOWOWで本家の最終(第7)シーズンが放送されてから
もう数年は経っているはずで、今更感は拭えませんし、
個人的にはWOWOW製作のドラマってあんまり視ないのですが、
今回はとりあえず観ておこうかと思っているところです。
「また自白かよ」と言わせないドラマであることを願っています。