OS X 10.11 El Capitan のインストールメディアのバックアップ

私のMacBook Proは光学ディスクドライブを内蔵する最後のモデルで、
薄いMacBookが幅を利かせつつある時期にわざわざ選んだ代物です。
もちろん当時でもデータの持ち運びにはUSBメモリSDカードが便利でしたが、
データの保管にはコストが安く取り回しの効くDVD-Rがいいんですよね。

ということでOSのインストールメディアもDVDが好みです。
そんなもの基本的に何かあった時にしか使いませんし、
1度も使わない可能性の高いものに高コストのメディアは使いたくありません。
かと言って用意していないと不安ではあります。
過去、OS X 10.9 MavericksについてはインストールDVDを作成していましたが、
次のOS X 10.10 Yosemiteでは努力の甲斐もなく起動するDVDを作成することはできず。
最新のOS X 10.11 El Capitanでもダメ元でチャレンジはするものの
思ったとおりダメで、結局諦めてしまいました。

で、リーズナブルな解決方法として、
El CapitanのインストールSDカードのイメージをまるごと抜き取って
DVDに焼いておくことにしました。
万一の時はそのイメージを空いてるSDカードに書き込めば
インストールSDカードを復元できます。
復元の時間的・環境的コストや、必要になったときに
空いてるSDカードがあるか等ツッコミどころはありますが、
多分インストールSDカードが必要になることなんて
ないでしょうから、よしとします。

まずは正式なインストールメディアを作ります。
中身が消えてもかまわないサイズが8GB以上のSDカード
(USBメモリ、USB接続HDDでも可)を用意しMacにつなぎます。
[Finder]の[アプリケーション]-[ユーティリティ]から
[ディスクユーティリティ]アプリケーションを開き、
そのメディアのパーティションを選択し、コンテキストメニューから[マウント解除]します。
これをメディアのすべてのパーティションに対して行います。
続いてそのメディアを選択して[パーティション]タブで
[パーティションのレイアウト]を”1パーティション”にして
[オプション]で”GUIDパーティションテーブル”を選択し、
[パーティション情報]の[フォーマット]を”Mac OS 拡張 (ジャーナリング)”、
パーティションの[名前]を”elcapitan”、
[サイズ]を”8”GB程度にして[適用]をクリックします。
最後に以下を実行すれば、そのメディアはEl Capitanのインストールメディアになります。

$ sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/elcapitan --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/ --nointeraction

次に出来上がったインストールメディアをLinux PCにつなげます。
別にMacのままでもWindowsで行っても構わないのですが、
インストールメディアが必要になるのは
Mac+OS Xがつぶれたときである可能性が高いので、
他の環境でインストールメディアを復元する事を前提とします。
まあなんでもいいので

# dd if=/dev/sdc of=elcapitan.sd8g.img

を実行します。
ddコマンドはLinuxでもOS XでもWindows+cygwinでも使えます。
WindowsにはGUIアプリケーションのDD for WIndowsもあります。
ここで”/dev/sdc”はSDカードのデバイスファイルです。
環境に応じて適宜読み替える必要があります。
出来上がった”elcapitan.sd8g.img”がバックアップファイルなので、
これをDVDに保存しておきます。
なお、インストールメディアの復元は

# dd if=elcapitan.sd8g.img of=/dev/sdc

で可能です。
OS X上で書き込む場合は

# dd bs=1m if=elcapitan.sd8g.img of=/dev/rdisk1

とした方がいいでしょう。

さて、バックアップファイルのDVDへの書き込みです。
この作業について取り立てて書いておくことはありませんが、
ファイルサイズが約8GBと非常に大きく、
たとえ圧縮しても1層DVD-Rでは容量不足であり、
DVD-R DLあるいはBD-Rを使わざるを得ません。
Blu-rayドライブを内蔵するPCがあまりないことを考えると、
互換性としては前者の方が優秀なのですが、
実はメディア1枚あたりの値段は後者の方が安かったりするので、
インストールDVDでなく単なるデータの格納ということなら
無理にDVD-R DLを使う必要はありません。
ということで今回私はBD-Rにバックアップしました。
Windows10上からImgBurnでBD-Rに書き込みましたが、
このディスクはOS XからでもUbuntu 14.04からでも読み込み可能です。

ところでサイズが約4GB以上の単体のファイルはFATでは扱えません。
今時WindowsでもHDDはNTFSなので問題にはなりませんが、
USBメモリに格納するような場合に困ります。
そういうときはUSBメモリをexFATでフォーマットしなおしましょう。

最後に試しで、復元したインストールSDカードをMacに挿して
[Option]キーを押しながら電源を入れ、
起動メディアとしてSDカードを指定し、
USB接続HDDへEl Capitanをインストールしてみようとすると…

このOS X El Capitanインストールアプリケーショ
ンを検証できません。ダウンロード中に破損したか不
正に変更された可能性があります。

とか言われてしまいましたorz
復元したSDカードだけでなくオリジナルでも同様です。
しかたがないのでApplicationsディレクトリの
“Install OS X El Capitan.app”ファイルを削除し、
もう一度AppStoreからダウンロードし直し、
前述の作業をもう一度行うと…ちゃんとインストールできました。
外付けHDD上でEl Capitanがしっかり動作しています。

そんなわけで、Macを複数台、あるいはMacの他にもPCを持っていて、
かつ8GBのSDカードを節約したい私のような貧乏人にお勧めの方法です。

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