固定電話の転送

固定電話にかかってきた通話をどこかに転送することは可能です。
NTTならボイスワープという有料サービスを使用することになります。
自力で何とかすることも可能です。
過去私は中古小型デスクトップPCを激安で手に入れ、
Linux+Asteriskで家庭内PBXを構築していました。
これにそれなりのモデムカードを挿してアナログ電話回線を収容し、
IP電話をその電話回線経由でPSTNに乗り入れていたこともありました。
知識と機材があれば何とでもなったのです。

時は流れて昨年PanasonicからVE-GDW03DLが登場しました。
単なる家庭用コードレス電話なのですが、
WiFi経由でスマートフォンをIP電話にしたてて子機にできるようになっていました。
これだけだと私にとっては何てことない商品なのですが、
先日その改良版VE-GDW54DLが登場し、
これにはちょっと興味があります。
なんと、スマートフォンを家庭内の子機としてだけでなく、
転送することで出先でも着信できるようになったのです。

それを実現する方法はそう難しくありません。
VE-GDW54DLの親機はアナログ電話とFUSION IP-Phone SMART(インターネット経由)の
合計2回線を外部接続回線として持っていて、アナログ電話で着信した通話を
IP電話側で任意の番号に発信することで転送を実現しているようです。
その発信先をFUSION IP-Phone SMARTのIP電話(スマートフォン)にすれば、
FUSION網内の通話は無料なので料金が発生しないというからくりです。

私はFUSION IP-Phone SMART回線を3つ持ち、
VPSを組み合わせたりしていろいろなことをやっていますし、
技術的には興味がないのですが、
一般の方でもこれができるようになるということについて興味があります。
これを電話機メーカーがやるのは両刃の剣と考えているからです。
というのも、FUSION IP-Phone SMARTで050番号を取得し、うまく使えば、
固定電話もコードレス電話機も必要なくなり、
一般の方がそれに気付くことで市場が萎む可能性を孕んでいるからです。
複数のFUSION IP-Phone SMART回線を持っていて、
転送を使用するだけでも十分実用になりますし、
VPS+Asterikなインターネット上のマイPBXを駆使すればかなりのことが実現可能です。
なんならtwilioを組み合わせてもいいでしょう。
一番の障壁は固定電話の番号を失うことでの厄介事でしょうが、
電話番号を変更せざるを得ない引越しは十分その機になります。
地味な出来事ですが、これが固定電話の終わりの始まりになるかもしれません。

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