ソフトウェアアクセスポイント

正式な名前なのかどうかはよくわかりませんが、
ソフトウェアアクセスポイントと呼ばれる機能が無線LANの世界に存在します。
これは通常PCの無線LANアダプタがクライアント機能しか持たないところを、
PCで特別なソフトウェアを動作させてアクセスポイントとして利用する機能のことで、
かつては有線LANしかない環境で無線LANしか通信手段のない機器をネットにつなぐため、
PCをソフトウェアアクセスポイントとして使ったりしていました。
この手の製品は今も私の手元に置いてあり、
大昔アメリカに行ったときホテルでNintendoDS(Nintendo3DSではない)を遊ぶために使った記憶もあります。
まあまもなくしてモバイル無線LANアクセスポイントが登場し、
私もそれを手に入れたためそちらに取って代わられ、
当時安くはなかったそれも今では恐ろしく安くなってしまったため、
さすがにソフトウェアアクセスポイントの需要は極めて小さくなっていると思われます。
実は私は特定用途を含めてソフトウェアアクセスポイントになれる無線LANアダプタを3つ持っていますが、
今はすべて普通の無線LANクライアントとしてデスクトップPCやRaspberry Piに挿さっています。

さて、そんなソフトウェアアクセスポイントになれるLogitecのLAN-W150N/U2KT
近くの某大手家電量販店の完全閉店セールで投売りされており、思わず買ってしまいました。
何しろ激安で、小さいので何かの役に立つだろうぐらいのつもりで買いましたが、
いろいろ考えを巡らすうちにいい使い道を思いつきました。
PCに挿して無線LAN APとし、
そのインターフェイスとVPNのインターフェイスとをルーティング(NAT)させて、
無線LANのみ搭載で標準ではVPN接続できないような機器、
例えばNintendo3DSとか古いAndroidスマートフォンをVPNに接続することです。

とりあえずWindowsXPで試してみます。
付属のCDからドライバとユーティリティをセットアップし、
LAN-W150N/U2KTを挿して動作状態にします。
またVPN接続も確立しておきます。
タスクトレイからユーティリティのアイコンを右クリックし[APモードに変更]を実行すると
ソフトウェアアクセスポイントモードになります。
その際[ICS Select WAN Adapter]ダイアログボックスが現れるので、
[WAN アダプタ名]ドロップダウンリストからVPNのアダプタ名を選択します。
それから[APユーティリティ]が立ち上がるので、
アクセスポイントのSSIDやセキュリティ設定を行います。
これで適当な機器からこのアクセスポイントに接続すれば
VPNにNAT経由でアクセスできるようになります。
なお、VPNの場合は構造上無理だと思いますが、
一般的なネットワークとの間であればブリッジ接続で透過的アクセスもできました。
二重NATで問題がある場合にはブリッジにすればいいでしょう。

実用度はあまり高くありませんが、
アクセスポイントになっているWindowsで有線サイドがパケットキャプチャできるので、
無線機器でネットワーク系の開発なんかしていると意外に便利そうです。

ところでこのLAN-W150N/U2KT、Macでも普通の無線LANクライアントとしては動作するのですが、
ソフトウェアアクセスポイントにするためのツールはWindows用しか用意されていません。
MacBook Proをメインマシンにして数ヶ月、
Windowsでしかできないことにもいろいろぶち当たってきました。
いざと言うときに備えてMacにbootcampでWindows 8.1環境を作っておいた方が
無難なような気がする今日この頃です。