SlimPort

KitKatキャンペーンでゲットしたNexus7(2013)には
純正のMiracastアダプターが別売りされています。
これはiPhoneに対するApple TVのようなもので、
スマートフォンやタブレットの映像をワイヤレスで大きなテレビに映すための装置です。

Apple TVを買おうかと思いつつも未だ買っていない貧乏な私には
Miracastアダプターを買う余力はありません。
って、買っても多分使わないので買わないんですけどね。

さて、Nexus7(2013)にはSlimPortなる機能があり、
これはNexus7のUSBポートとテレビのHDMI入力をSlimPort-HDMIアダプターを介して接続することで、
有線ではありますが先の環境を実現できます。
貧者のMiracastと命名してしまいましょう。とっても私向きです。

ちなみにMHLというSlimportと似て非なる規格があるので、
間違っても安いからと言ってMHL-HDMIアダプターを買ってはいけません。
MHLとSlimportは同じ目的で利用しますが互換性はありません。
表面上の違いはMHLはHDMI出力のみなところ、SlimPortはDisplayPortがベースなので
他の出力形式にも対応しているところぐらいでしょうか。

SlimPortの資料を見ると、
DisplayPortの片方向差動通信路のMain Link 4本のうち1つ(1.62/2.7/5.4Gbps)だけ残して、
双方向差動通信路のAUXをGNDとのシングルエンドなC_WIRE(1Mbps)にしたのがSlimPortのようで、
なるほど名は体を現すということですね。
なおピンアサインは前者がマイクロUSB(5端子)のD-(2番ピン),D+(3番ピン)に、
後者がID(4番ピン)に割り当てられます。
USBのサイトによると、
OTGでデバイスのホスト機能を有効にするには
USB mini-AではIDピンを10Ω以下の抵抗を介してGNDに接続、
USB mini-Bでは100KΩ以上の抵抗を介してGNDに接続することになってるのですが、
このIDピンにつながるインピーダンス(具体的数値は未記載)を固有値にすることで
SlimPortに切り替わるようです。このあたりMHLと共通する部分も多いようです。

ところで現在一般的な1080p,各色12ビット,30fpsの映像を非圧縮で、
さらに192KHzの7.1チャンネルサラウンドの音声を転送するとすれば
1920*1080*12*3*30=2239488000=2.24Gbps
192*1000*16*8=24576000=0.025Gbps
で合計2.25Gbpsのデータ伝送速度が必要になります。
これはMHL 1.0の帯域と一致し、SlimPortなら2.7Gbpsのモードで十分となります。
ちなみにHDMI 1.3~1.4aはケーブルあたり10.2Gbpsで、1.2なら4.95Gbpsです。

ここからは完全に余談となりますが、
USB 2.0は480Mbpsと先の数値と比べるとかなり遅いんですよね。
もちろん片方向のSlimPortと双方向のUSBを同列に比較するのはフェアではないのですが。
まあUSB 3.0では信号線を増やして5Gbpsまでいってますし、
きっと今後の主流になるんでしょうけどあの不細工なコネクタはいただけません。
MacのThunderboltの方がかっこいいので、
できればこっちが主流になってほしいいんですけどね。