iMessageは混乱の元

私は髪を切りに行くときにはだいたい予約を取るのですが、
お店が忙しいときに電話するのは気が引けるのでメールですませています。
送信相手はiPhoneで以前は普通にやり取りできていたものの、
半年くらい前から返信に関して違和感がありました。
まあ滅多に連絡することはなく、基本私からの一方的なメールなので
それほど気にはしていなかったのですが、
このたび理由がわかりましたので参考になる方もあるかと思い以下でご紹介します。
なお、相手は同じような違和感を感じることはなく、ごく普通だったと思います。

iPhoneには[メッセージ]アプリケーションがあらかじめ入っていて、
その[メッセージ]には3つの送受信手段があります。
1つ目はSMSです。これは電話番号をあて先にして電話をかける代わりに
テキストメッセージを送るショートメッセージサービスで、auで言うところのCメールです。
以前は同じキャリアの携帯電話同士でしか送受信できませんでしたが、
現在はキャリアをまたいでの送信が可能です(国外キャリア含む)。
送信すると通話料がかかります(プランの条件より一部無料)。

2つ目はMMSです。ユーザから見ればなんのことはない普通のEメールのことです。
キャリアメールと言ったほうがとおりがいいかもしれません。
Eメールなんですけど[メール]アプリケーションではなく
[メッセージ]アプリケーションで扱うところがミソです。
送受信にはパケット料金(定額プランなら実質無料)がかかります。
考えてみると世の中のiPhoneのみを使っているようなユーザって
[メール]アプリケーションなんて使ったことがないのかもしれません。
Gmail(Googole Apps含む)しか使わず、
SIMカード抜いてiPhoneを使っているような私のような種族は
逆に[メッセージ]アプリケーションを開くことがないのですが、
そのあたりの私の先入観も今回のトラブルの元になります。
蛇足ですが、[メール]アプリケーションはGmailも送受信できます。
そういえばキャリアショップの店頭でiPhoneを購入したとき
新たGmailアカウントを作らされたような気がしますが、あれはどうなったんだろうか?

3つ目はiMessageです。これはApple製品同士でのみ使えるチャットソフトです。
特に何の変哲もなく、身の回りの情報機器がApple製のみならば便利でしょうが、
メール(MMS)と同一アプリケーションなため気が付かずに使っているケースはあるでしょう。
そして今回遭遇したトラブルの元凶はこの部分です。
[メッセージ]アプリケーションではSMS/MSSへの送信時にあて先や送信ボタンが”緑”になり、
iMessageならば”青”になります。
表面上はこれしか違いがないようです。

で、私が遭遇したトラブルは以下の流れになります。

  1. 大前提として、私のGmail(Google Apps)アカウントはApple IDとしても使っている。
  2. 小前提として、私のApple IDはiMessageのアカウントとしても使われている。
  3. 私のGmail(Google Apps)から相手のiPhoneのメール(MMS)へメールを送る。
  4. 相手がiPhoneの[メッセージ]アプリケーションを開いて私から送られたメールを見る。
  5. 相手がそのメールに対して返信メールを送ろうとする。
  6. [メッセージ]アプリケーションは送信先メールアドレスがiMessageで送信可能と判断。
  7. [メッセージ]アプリケーションは送信先を”緑”ではなく”青”で表示。
  8. 相手はいつもと違うと思いつつも気にせず送信し、メールではなくiMessageで送信される。
  9. 私のApple端末(Mac)にiMessageでメッセージが届く。
  10. そのメッセージの送り元は相手の電話番号になっている。

メールが返ってくると期待してるところにメッセージが届き、
さらに送り元が電話番号になっているので「なにこれ」とか思っていたのでありました。
で、その現象が始まった頃に思い当たることが…
そう、MacBook Proを買ったのです。
そしてあまり意識せず設定してしまっていたのですorz

これの解決方法ですが、Macの[メッセージ]アプリケーションから
メニューの[メッセージ]-[環境設定]を開き、
[アカウント]タブでiMessageアカウントを選んで、
[このアカウントを有効にする]のチェックを外してしまうか、
[着信に使用するメールアドレス/電話番号]の余計な項目のチェックを外すかすれば、
iMessageでの受信を禁止でき、結果iPhoneの[メッセージ]アプリケーションからでも
メール(MMS)で送信できるようになります。
iPad(iOS5)なら[設定]アプリケーションの[メッセージ]メニューから
AppleIDが表示されている[受信用宛先]をタップし、
[Apple ID: ????]をタップして[サインアウト]しておけばiMessageが使えなくなります。
または[別のメールを追加]で別のメールアドレスを登録しておいてから
AppleIDのメールアドレスをタップして削除してもいいでしょう。
iPhone(iOS6)なら[設定]アプリケーションの[メッセージ]メニューから
[送受信]をタップしたところから設定できます。
ちなみにここで[iMessageにApple IDを使用]をタップすると私と同じ症状が味わえます。

ほかにも相手に別のメールアドレスを教えて連絡にはこちらを使うことでも回避できます。
まあそれを選択するのはどうかとは思いますが。
さらなる別解としては、相手のiPhone(iOS6)で[設定]アプリケーションの[メッセージ]メニューで
[iMessage]を”オフ”にしてもらうという裏技もあるにはあります。
これは相手にiMessageを使わなくしてもらうということですので頼むのは筋違いですし、
iPhoneユーザ皆にお願いして回らなければならず現実的ではありません。

ということでAppleには[メッセージ]アプリケーションの改善を望みます。
たしかに送信時に[MMS]と[iMessage]を選択させるのはAppleの美学からすれば無粋でしょうし、
詳しくないユーザに対しては混乱の元にはなるのでしょうが、現状はあまりに不親切です。
まあ私のような種族は自分で勝手に解決してあまり騒がないので、
Appleとしては気づいていないふりをしているのかもしれません。