iPhone5s/c発表

いよいよ公式発表となったiPhone4s/c。
ただ盛んに行われていた事前予想というか情報リークと変わるところがあまりなく、
かつてのような驚きはありませんでした。
とりあえず私が興味を持った点について書いておきます。

まずはdocomoが取り扱うことになりました。
いつも予想を外している日経が今回は直前に「取り扱わない」と報道したので、
もしやと思っていたら、その後各報道機関から「取り扱う」とのニュースが流れ、
結局docomoからの販売が確定しました。
さすが日経、裏切りません(裏切ってる?)。
これで日本の3大キャリア(というかもう3グループしかないのですが)すべてから
iPhoneが販売されることになりました。
価格的にはどうせ横並びでしょうからその他の部分で選ぶことになるでしょう。

docomoの施策を別の側面から見ると、ツートップ戦略でメーカーをふるいにかけた後、
iPhoneによる事実上のワントップ戦略で全メーカーにとどめを刺すことになります。
そしてdocomo自身も完全土管化までのカウントダウンが始まったわけです。
昔からの個人的意見ですが、キャリアは単なる土管になって
通信品質やエリアや価格だけで純粋に競争し、
アプリケーションは別に勝負すべきと思ってはいましたが、
その層は結局Google対Appleに集約されそうで、それはそれで面白くないですね。
ともかく、キャリアからはSIMカードだけ買って
スマートフォン本体は別途Appleストアなりの取扱店で買う、
というような私の望む世界に一歩近づきました。
VoLTEが実運用されるようになればそれで問題なくなるでしょう。

事前情報の中にありましたが、
iPhone5sに搭載されるA7のCPUは64ビット化されていて、
OSも64ビット版iOS7になっているそうです。
もちろん32ビットアプリケーションの実行に問題はありません。
ARMの64ビットCPUというと、ARM自身のCortex-A53/A57や、
それに互換性のあるNVIDIAのParker(?)なんかが知られていますが、
製品出荷は2014年と言われていたので、
AppleがARMの64ビット一番乗りということになります。
演算性能がiPhone5のA6の2倍だそうなので、
Cortex-A57かそれに互換なApple独自コアが2つ載ってるのではないでしょうか。
4コアならマーケティングトーク的にも2倍じゃすまないので、2コアだと推察しています。

あとはiOS7でKeynote、Numbers、Pages、iPhoto、iMovieが無料になるようです。
正直あっても使わないので、
私のiPhone4SはiOS6のまま使おうと思っているところです。

さて、私がiPhone5s/cで最も注目していたのは対応電波だったりします。
iPhone5のときは微妙だったLTEの対応がどうなったかという点です。
で、iPhone5s/cの対応周波数情報は以下のとおりです。

モデル 方式 周波数
iPhone5s A1533(GSM)
iPhone5c A1532(GSM)
UMTS/HSPA+/DC-HSPA 850,900,1700/2100,1900,2100MHz
GSM/EDGE 850,900,1800,1900MHz
LTE Band 1,2,3,4,5,8,13,17,19,20,25
iPhone5s A1533(CDMA)
iPhone5c A1532(CDMA)
UMTS/HSPA+/DC-HSPA 850,900,1700/2100,1900,2100MHz
CDMA EV-DO Rev.A/B 800,1700/2100,1900,2100MHz
GSM/EDGE 850,900,1800,1900MHz
LTE Band 1,2,3,4,5,8,13,17,19,20,25
iPhone5s A1453
iPhone5c A1456
UMTS/HSPA+/DC-HSPA 850,900,1700/2100,1900,2100MHz
CDMA EV-DO Rev.A/B 800,1700/2100,1900,2100MHz
GSM/EDGE 850,900,1800,1900MHz
LTE Band 1,2,3,4,5,8,13,17,18,19,20,25,26
iPhone5s A1457
iPhone5c A1507
UMTS/HSPA+/DC-HSPA 850,900,1900,2100MHz
GSM/EDGE 850,900,1800,1900MHz
LTE Band 1,2,3,5,7,8,20
iPhone5s A1530
iPhone5c A1529
UMTS/HSPA+/DC-HSPA 850,900,1900,2100MHz
GSM/EDGE 850,900,1800,1900MHz
LTE Band 1,2,3,5,7,8,20
TD-LTE Band 38,39,40

日本では全キャリア共通でA1453/A1456を販売するということで、
どのキャリアから購入してもハード的には使い回しができそうではありますが、
当然SIMロックされているでしょうからそううまくはいかないでしょう。
docomoがSIMロック解除に応じてくれるならサプライズですが、はたしてどうなることやら。
またA1453/A1456は対応電波が最もリッチな仕様なので、
海外ローミングでも困ることはあまりないのではないでしょうか。
現地のSIMカードを挿して使えるようするためにもSIMロック解除には期待したいところです。
電波の上では基本的にiPhone5からの改悪はなく、LTEの改善箇所を確認すると、
docomoとauの800MHz帯に対応しているのでどちらで使ってもエリア的には遜色ないでしょう。
周波数的にはソフトバンクのプラチナバンドにも対応しているので、
今後の対応しだいで他社とも張り合えるのではないでしょうか。
残念ながらTD-LTEには対応していないのでソフトバンクとしては
買収したイーモバイルの帯域を引き続き活用することになるのですが、
この勢いだと来年のiPhone6(?)では
ソフトバンク(Wireless City Planning)やau(UQWiMAX)のTD-LTEにも対応しそうで、
長い目で見てはたしてイーモバイルは適正価格だったのか高い買い物だったのか。

docomoは800MHz帯でのLTEにあまり熱心ではないようなので
販売開始当初は通信品質・エリアともにauが有利でしょう。
auとしては電波的に不利なiPhone5をなかったことにしたいでしょうから
積極的に巻き取りにかかると思われ、
au内でのiPhone5からののりかえには手厚いキャンペーンが予想されます。
ソフトバンクは端末そのものの魅力以外に売りがないので価格で勝負せざるを得ず、
比較的早い段階で新規やMNPキャンペーンを大きく展開しそうな予感がします。
docomoは機種変更需要が相当大きいと思われ、
新規やMNPキャンペーンなど変に動くことはないでしょう。
端末価格の高止まりの可能性があります。
docomoの場合月額料金の高騰を嫌がるユーザのために、
プランの方で何かやってきそうな気がします。
いや、私の約一年後のsoftbank iPhone4Sからの乗り換えのためにそうあってほしいです。