MicrosoftがNokiaを買収

昨日MicrosoftがNokiaの買収を発表しました。まあ予想通りです。
54億ユーロの現金払いだそうで、さすがMicrosoft、配当せず貯め込んでいたのが生きますね。
ところで買収されるのはNokiaすべてではなく、デバイス&サービス事業部のみで、
携帯電話(スマートフォン&フィーチャーフォン)事業はもとより、
開発・製造にかかわる人員の転籍や、特許ライセンスの移転も含まれています。
元のNokia自身は存続し、通信インフラや地図サービス事業などを引き続き生業とするようです。

ところでちょっと不思議なこともあります。
MicrosoftはNokiaブランドでスマートフォン等を販売していくようなのですが、
本家Nokiaが存続する以上ややこしいことになります。
IBMとLenovoのときのような時限措置だとは思うのですが、どうなんでしょうね。

話は変わりますが、市場の方でいくとNokia株が大きく値を上げています。これも不思議です。
Nokiaは一時的にたくさんの現金を持つことにはなり、借金を返したりもしてバランスシート的に改善し、
赤字部門が切り離されるのでプロフィット・アンド・ロス上も好転するでしょうが、
製品的・技術的ポートフェリオも事業規模も著しく縮小してしまいます。
現金は持っているので、おそらく買収などして規模を大きくはしていくでしょうが、
株式の現時価総額に見合う規模に戻れる可能性は低いと見ざるを得ません。
自社株買い、あるいは減資というストーリーを期待した株価の値上がりなのでしょうが、
価格が高過ぎるときに自社株買いに動くとは思えません。
多分投機筋が短期利益のために吊り上げているだけで、
時間とともに元の水準に戻る、あるいはさらに下がるのではと考えています。
って、まだ現Nokiaの株主の了承が必要なので、
株主還元の条件等によってはそんなに悪くないのかも。
なお以上は私の個人的意見ですので反論等はしないでくださいね。

さて、王朝を築いたNokiaが没落したことは、
環境変化に耐えられず絶滅したと言われる恐竜を思い起こさせます。
企業が長年存続するというのはそんなに簡単なことではなく、
舵取りを少し誤れば悲惨なことになってしまうということがよくわかります。
GEやIBMのように時代に合わせて自ら変化していくのか、Appleのように自らで新時代切り開くのか、
方法は1つではないにしても選択肢はそう多くはありません。

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