ソフトバンクモバイルがイー・アクセス買収

ソフトバンクモバイルがイー・アクセス買収というウルトラCに出ました。
その手があったかと感心しているところですが、
経営的・財務的にはどうなんでしょうねぇ。

まあそれは置いておいて、以前書きましたが、
ソフトバンクが販売しているiPhone5のモデルはA1429(GSM)と思われ、
これはLTEのバンド1/3/5をサポートしています。
このうちソフトバンクが使っているのはバンド1となります。
バンド1は2GHz帯で、これはソフトバンクの3Gの周波数帯と丸被りしており、
場所によってはLTEのエリア展開に深刻な影響が出ている模様です。
iPhone5を何とかするために打てる手としては、
3Gを900MHz帯へ収容して2GHz帯をひねり出しLTEに振り分けることになるでしょうが、
900MHz対応の基地局の整備には時間と費用がかかり、短期間での対応は困難でしょう。
しかもauにあわせてiPhone5でのテザリングを有効にするといってしまったものだから、
ますます帯域が厳しくなる。
それならば、バンド3でLTEを展開していて3Gの関係でiPhoneを売れないイー・アクセスを
丸ごと手に入れてしまえというわけですね。
iPhone5発売時にあれだけ書いておいて
このオプションに気付かなかった私はおろかです。

さて、ソフトバンクのiPhone5の環境はこの買収によっていい方向になるとは思いますが、
逆に悪いことが起こる可能性もあります。
まず、LTEのバンド3を使えることで2GHz帯を3Gに残すことが可能となり、
900MHz帯への投資がスピードダウンする可能性があります。
そしてその投資分をイーアクセスのLTEに向ける可能性があります。
iPhoneの場合1年に一度新モデルが出ることでユーザの目はそちらを向き、
旧機種の収束が速いと推定しています。
となると、なんだかんだ言いつつ現在の2GHz帯は3Gをそのまま運用して、
LTEはイーアクセスのバンド3で展開、
2年ほどお茶を濁して900MHzもLTEにということになりそうな気がしています。
3GとLTEを隣接周波数で運用するのは干渉が厳しそうですし、
3Gのプラチナバンドは必要なところにピンポイントで置いていき、
ある日突然LTEに転換というのはありえない話ではありません。
幸いにも2GHz帯の3GとLTEのバンド3は国際的に見てもメジャーな存在で、
国際ローミングや端末調達の面ではプラスに働くでしょうし。

こうなるとWireless City Planning(旧Willcom)から
3分の1引き継いだAXGP(TDD-LTE)の必要性は薄れます。
これの使用周波数帯は2.5GHzなので、
もし転用可能ならLTEのバンド7にしてしまうかもしれません。
幸いにもiPhone5の北米モデルA1428ではLTEのバンド4/7をサポートしており、
次期iPhoneでバンド1/3/4/5/7の単一モデルでの対応がなった暁には、
ありえない話ではありません。
ソフトバンクはAXGPを積極活用しているようには見えませんが、
もしかするとそのことを見越しながらユーザ数があまり増えないよう
注視しているのかもしれませんね。

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