飛び続ける「みちびき」

アメリカが打ち上げて運営するGPSを補完して
位置検出の精度を上げるべく日本上空には人工衛星「みちびき」が飛んでいます。
まあ準天頂衛星で現在は1機体制なので、
実際には1日の内の3分の1ぐらいの時間しか日本上空にはいませんが、
今後最低でも3機体制となっていつでもどれか1機が使える状態になる予定です。

ところで、この「みちびき」に対応したカーナビについて、
製品化されているという情報を聞いたことがありません。
もしかしたら存在するのかもしれませんが、
現状の運用では製品の差別化にはなり辛いでしょうね。

そんな折、ソニーがポータブルナビから撤退するというニュースが流れてきました。
スマートフォンが高機能化して十分ナビできる今、
ポータブルナビ専用機の意義が薄くなっているというのはあるかもしれません。

また、カーナビについて言えば、
私自身バックビューカメラのためにモニターはほしいけど、
そこに高価なカーナビはそんなに必要なくて、
たまに使うだけならiPhone4Sでも我慢できるレベルになってきています。
となると、数年後にはカーナビ専用機は滅びてしまうかもしれません。
実際新車のカタログなんかを見ると、
今までナビが収まっていたところに、
バックビューカメラのためのモニターの付いた
ディスプレイオーディオというカテゴリの製品が選択可能になったりしています。

さて、このようにナビ専用機が衰退していく中で、
グローバル展開が当たり前のスマートフォンで、
はたして日本独自(に近い)「みちびき」がサポートされることはあるのでしょうか?
もちろん衛星による位置検出の用途はナビだけではなく、
例えば地震による土地の移動の観測にも使われていますが、
ウェイト的にはほぼナビ用の現状に、
もしナビが使わないとなると巨額の費用を正当化するのは難しくなります。

長期間かけたプロジェクトも実現した頃にはニーズがなくなっていた
なんて事はない話ではありませんし、
無駄な公共事業にならないよう注視してもらいたいものです。
計画してしまったのでとりあえず打ち上げとく、
とかいうのは金を失うだけでなくスペースデブリを増やすことにもなりますし。

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