World IPv6 Launch

本日2012年6月6日はWorld IPv6 Launch dayです。
賛同する世界中のインターネット関係各社(者)が、
通常使用しているホスト名(FQDN)に対するDNS引きに対して
IPv6アドレス(AAAAレコード)も返すようにし始めましょうという日です。
一年前に行われたWorld IPv6 Dayでは、
これを1日間限定で行い問題点等洗い出しましたが、
今日からは永続的な対応となります。

私はこの日のため…というわけではないですが、
個人的にIPv6環境を整えています。
手元からISPまでのラスト1マイルに関しては、
固定回線もモバイル回線もIPv4のみですが、
少なくともウェブに関してはクラウド上の自前プロキシサーバで、
IPv6経由でサーバに接続しています。
ラスト1マイルも本当は何とかしたいのですが、
自宅のADSLははたしてIPv6に対応してくれるのでしょうか?

モバイル回線はIIJmioの高速モバイル/Dを利用しており、
2012年5月22日よりIPv6での接続サービスを開始してはいるらしいのですが、
現時点でPC接続用のUSBモデム以外に対応端末が皆無で、
LTE対応のAndroid4.0なスマートフォンなら可能かもしれないという
なんとも頼りない説明しかされておらず、
テザリングも含めるとIPv6環境が手に入るのはずいぶん先のようです。

付け加えると、自宅LANやPANでもIPv6は使っていません。
というのも、PC以外となると最新の機器でもIPv6をサポートするものは少数派で、
IPv6を運用したところでほぼ意味がないんですよね。
この辺りも今日以降状況が変わってくることを期待しています。

さて、IPv6というとGoogleなどの世界的なIT企業が、
日本のIPv6の惨状、はっきり言えばNTTのフレッツのガラパゴスネットワーク
についていろいろと否定的意見を発しています。
ただし、これはいちゃもんではなく正論です。
そもそもIPv6では制定当初存在したプライベートアドレスが早い時期に廃止され、
世界でフラットなネットワークを作ろうという理念がはっきりと示されたのにもかかわらず、
NTTはIPv6で巨大な閉地網を作って自分の都合で運用して、
世界にもエンドユーザにも迷惑をかけています。
技術的にできることはすべてやっていいというわけではなく、
世界的にコンセンサスの取れた理念にしたがって運用するべきであって、
このようなことからNTTの発想は国内の電話会社としての立場でしかないと感じざるを得ません。
というわけで私はNTTのフレッツサービスは今後も積極的に利用しようとは思いません。
まあ、NTT内部の技術者や研究者が反対したのを経営や営業がゴリ押ししたんだと信じたいですね。

ところで、私自身はIPv6にも大きな問題があると考えています。
IPv6はアドレスとして128ビットを使い、
ISPからは上位64ビット分のネットワークアドレスをもらって、
レジデンシャルルータからRA(Router Advertisement)を配信して
そこにつながっている機器が自身のMACアドレス(48ビット)を加工して下位64ビット分を
勝手に設定して使うことになっています。
MACアドレスはグローバルユニークなわけで、
よって宅内でも世界でもIPv6アドレスが重なることはありません。
しかし、宅内でサブネットを運用してる私のようなユーザからすると、
サブネットに例えば8ビットほどの識別番号を設定して
ISPからもらった64ビットにそれを加えてあわせて72ビットを
各サブネットのネットワークアドレスとし、
各機器は残りの56ビットで識別することになります。
こうなるとRAを受けてもIPv6アドレスを勝手に決められなくなります。
IPv4と同様に、DHCPv6でIPv6アドレスを配ることになります。
結局IPv6がステートレスでも動作できるように考えられた仕組みは使えないと言うことになります。

で、何が言いたいかと言うと、
宅内LANをサブネットが4つぐらいに分けられて、
DHCPv6サーバが動作するブロードバンドルータを
5000円ぐらいでどこかが販売してくれないかなーという、
自分勝手な希望なのでした。

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