DIGA BZT710 をしばらく使った感想

先日購入した DIGA BZT710 をしばらく使ってみた感想など書いてみたいと思います。
ちなみに、あんまり説明書を読まずに使っています。

BZT710には無線LANと有線LANの両方付いていますが、
同時に使えず、排他的使用になるようです。
また、無線LANでDLNA(お部屋ジャンプリンク)する場合はWEP等の暗号化が必須です。
自宅では大昔から無線LAN(802.11bの出始め)を使っていて、
その当時は暗号化処理による速度低下もイヤで暗号化なしで運用し、
その後クライアントの数が相当多くなったのでいちいちWEPキーを入れて回るのも面倒で、
そのまま暗号化なしで運用しております。
まあ自宅が住宅街の奥まったところにありますし、
使わないときは無線LANアクセスポイントの電源を切っているので、
野良アクセスポイントとしてわざわざ使いにくる人もいないでしょうし、
そのままにしています。
そういうわけで無線LANが使えず、しょうがなく有線LANで接続しています。
最初からわかってたらBZT600を買ってましたね。

DVDの再生については、16:9のテレビの真ん中にコンテンツが表示されて、
左右のあまったところには灰色っぽく塗りつぶされています。
16:9いっぱいに表示する変更方法がわかりません。
取扱説明書から探し当てることができていません。
超解像の画質は…PS3のほうがいいような気がします。

リモコンは使いにくいです。
リモコンに蓋が付いていて、蓋の表と蓋をあけたところにそれぞれボタンがあります。
蓋をあけたところにチャンネル切り替え用のテンキーがあり、
しかも、この蓋の開け閉めにちょっと力が要るので、操作がめんどくさいです。
蓋の表にコンテンツの再生ボタンやトリックプレーボタン等が並んでいますが、
やや大きさに違いはあるものの全部四角いボタンで、
漢字がでかでかと書いてあって直感的でなく操作し辛いです。
また、トリックプレーボタンがリモコン上側、カーソルキーが下側にあるため、
再生するコンテンツを選択してすぐに早送りしようとすると、
リモコンを持ち直す必要があり面倒この上ありません。
そもそもボタンが硬くクリック感が悪いので、
正直私が今まで使ってきた録画機のリモコンの中では使い勝手は最悪です。
ちなみにリモコンでテレビを操作するには最初にセットアップが必要です。
リモコンの戻るボタンを押しながらテンキーでテレビのメーカーコードを入力するだけですけど。
メーカーコードは取扱説明書に載っています。
私のテレビはずいぶん前に市場から撤退した日本ビクター製ですが、ちゃんと対応してくれてます。

番組表は横方向に放送局、縦方向に時刻を並べるごく一般的な表形式ですが、
放送局数を最大で19局まで同時表示できます。
実用的にはデフォルトの9局か11局、あるいは13局程度が使いやすいです。
いままで使ってきた機器は最大でも6局までだったので、利便性は向上しました。
まあ地方在住の私にとって地上波については6局同時表示できれば十分なんですけど。
また1つの局のみ1週間分表示するような機能もあって、これも大変便利です。
ただし、時刻方向は7時間までしか表示できないので、
一日分をざっと見るのにスクロールは不可欠です。
また30分以内の番組の存在が表示されないパターンがあり、
その場合方向キーでカーソルを当てないと気付けません。
5分のニュースとかならともかく、20分の番組が表示されないのは問題だと思います。
それから根本的な問題として、キー操作の反応速度が十分に速くありません。
DTV-X900を含む今まで使ってきた機器と比べれば速いのですが、
PS3+torneにはまったくかないません。
まあPS3の処理能力と張り合っても勝負にならないのはわかりますが。
あとフォントと解像度のせいだと思うのですが、文字が読みにくいです。
フォントがラスタフォントのようで、しかも線が細く、文字を読んでいると目が疲れます。
解像度については単なる私の印象なのですが、
ウィンドウ系表示の解像度が低いような気がします。
この手の機器ではいわゆるGPUにあたるハードウェアが
描画プレーンを2枚以上持っていてハードウェアで重ねて表示できるようになっており、
奥側にテレビ放送を全画面で表示し手前側に番組のタイトル等を表示したり、
奥側にテレビ放送を小さく特定の位置に表示して手前側に番組表を表示しつつ
奥のテレビ放送が透けて見えるようにしたりするのが一般的だと思いますが、
この手前側の描画プレーンの解像度が奥のに比べて低いような気がします。
PS3+torneだとソフトウェアでオーバーレイ処理していると思われ、
CPUパワーをガシガシ使って絵を作っているので、
ベクターフォントとあわせて使えばiPadのような見易さを実現できます。
というわけで、このあたりPS3+nasneのほうが使いやすい可能性が高いですね。

トリプルチューナによる録画も試してみました。
私は基本HX(3倍)モードでのみ運用しようかと思っていますが、
どうもH.264のトランスコーダを3つ同時に動作させられるわけではないようで、
3番組同時にHXで録画すると、録画番組情報に”DR→HX”と表示されたりします。
で、知らない間に”HX”に直っています。
どうも忙しいときにDRで録っておいて、暇なときにトランスコードしてるっぽいです。
トランスコーダーが録画時に動くかどうかはいろいろと条件があって、
録画中に既録画番組を再生しようとすると急にDRモードに格下げされたり、
HDDの残容量が少ないとDRモードに出来なくて再生がストップされたりと、
動作がかなり複雑で、バグがとりきれているのか不安になります。
なお、手動でも録った後によりビットレートの低い方向にはトランスコードできるので、
BDに残したりしたい場合はとりあえずDRで録っておき、
1枚のBDに書き込みたいコンテンツ量と相談しながらビットレートを決定するなんてこともできますね。
それからチューナの使い方がちょっと変わっています。
例えば、フジテレビの19時からの1時間番組と、20時からの1時間番組を録画予約しておくと、
チューナー1で最初の番組をとり、チューナー2で後の番組を録ります。
チューナー2は19時59分から動作し始めて録画ポーズ状態になり、
20時にポーズ解除するような動作になります。
もし、これに加えて日本テレビの19時からの2時間番組と
TBSの19時からの2時間番組を予約していると、
19時からの番組をチューナー1でフジテレビ、
チューナー2で日本テレビ、チューナー3でTBSというような動作になりますが、
20時からのフジテレビ録画のためにはチューナーが足りないことになります。
そこで、19時59分にチューナー1をいったん止めて使いまわすことになり、
フジテレビの19時からの1時間番組は59分しか録れないことになります。
実質影響はないのでしょうが、
私が使ったことのあるシングルチューナー機でこんな動作をするものはなく、
ちょっと気にかかるところです。
なお、2番組までの同時録画中に他の番組を視聴することは普通の操作でできます。
ただし、3番組同時録画中はチューナーの空きがないので録画中番組以外の視聴はできません。
例えば、地デジを3番組同時録画中はチャンネルの上下でその3チャンネルの範囲で切り替え可能です。
リモコンのBSボタンやCSボタンを押すとエラーメッセージが出ます。
地デジを2番組、BSを1番組同時録画中は、
地デジボタンを押せばチャンネルの上下でその2チャンネルの範囲で切り替え可能で、
BSボタンを押すと録画中のBSの番組が視聴できますが
チャンネルの上下を押してもチャンネルが切り替わることはありませんし、
CSボタンを押すとエラーメッセージが出ます。
地デジ/BS/CSを各1番組づつ同時録画中は、
地デジ/BS/CSボタンを押すとそれぞれの録画中の番組が表示され、
チャンネルの上下を押しても何も起こりません。
もちろん3番組同時録画中でも録画済みの番組は再生できますし、
録画中の番組もタイムシフト再生可能です。
あと、録画中にアンテナ等の都合で放送が受信できなくなると自動的に録画がポーズされ、
受信できるようになるとポーズが解除されます。
受信できなかった間は録画のカウンターが進みません。
よって受信できなかった期間分、再生時に黒い画面が続くということはありませんが、
その部分がなかったことになり、ドラマや映画は突然話が飛びます。

録画した番組のトリックプレーはごく一般的なレコーダーと同じく普通にできますが、
特徴的なのは30秒スキップ、10秒スキップバック、
音声付き1.3倍速再生がサポートされていることです。
30秒スキップはCMを飛ばすのに便利です。
10秒スキップバックは飛ばしすぎたとき戻るのに有効です。
過去15秒スキップバックは多用していましたが、
10秒と15秒どっちがいいかと問われるとどっちもどっちですかね。
音声付き1.3倍速再生はちょっと遅いかな。
PS3+torneもDTV-X900も音声付き再生は1.5倍速で、
1.5倍だと音声の聞き取りが難しい場面もありましたが、
BZT710の1.3倍速は音声は聞き取りやすいです。
ただ、あんまり早くなった感じがしないので時間を省いた気がしません。
ということで音声付きで1.5倍速と1.8倍速のモードもあればよかったですね。
欠点としてあげられるのはリモコン操作からの動作のタイムラグでしょうか。
リモコンが赤外線通信だからという可能性もありますが、
再生から早送りへの切り替え等でもたつきます。
その点PS3+torneが非常に快適でしたので、比べると不満に感じます。
また、通常再生時を含めたトリックプレーの画面の表示も、
PS3を含めた他のレコーダーと比べて見難く不満です。
先ほど話に出たフォントや解像度の問題もあるでしょうが、
画面の上部に出るというのはありえません。登場人物の頭が隠れます。
まあ下部だと字幕が隠れるという問題もありますが。
それに再生中のコンテンツの時間進行がプログレスバー表示になっていて具体的な時間が出ません。
いや、表示のモードを変えれば見えるんですが、
そうすると画面の上半分がそのウィンドウで埋まりコンテンツが見えません。
しかもそれがアルファがかからずソリッドに表示されるので、
重なった部分はまったく見えません。
進行時刻については本体の液晶インジケータに表示されますが、
そもそもコンテンツを見ているときにそちらには目が行きません。
ということで、私ならここもPS3+torneに軍配を上げます。

DIGAではDIMORAからインターネット経由で録画予約することができます。
設定方法はBZT710をインターネットに接続した状態で、
まずリモコンの[スタート]を押してメニューを[初期設定]-[ネットワーク通信設定]-[ブロードバンドレシーバー設定]とたどり、
[接続形態]を”インターネット”に設定します。
なお、DIMORAからの番組削除を許可するには[ネットワークからの番組消去]を”入”にしておく必要があります。
そしてDIMORAとの連携を許可するために[機器ID確認]で表示される機器IDをメモし、
BZT710は番組を観る状態に戻します。
次にDIMORAに登録します。
PC等でDIMORAにログインし、
[操作機器]リストボックスから”ディーガを追加する”を選択し、
[ディーガを登録する]ボタンをクリックします。
ページ最下部の[はい]をクリックし、次のページでもう一度[はい]をクリックし、
先の機器IDと機器パスワードを設定して[登録する]をクリックすれば完了です。
機器パスワードは任意のものでかまいませんが、
すでに設定している場合はその機器パスワードを入力することになります。
その後、BZT710を設置している地域を設定し登録します。
プレミアム会員(315円/月)に誘われますが、ネットでの録画予約だけなら必要ないようです。
で、肝心の使い心地はというと、PCの処理能力やネットの帯域にもよるでしょうが、
BZT710本体で予約するよりはるかに使いやすいです。
ただし懸念点もあり、BZT710の消費電力やつないでいるネットワーク機器の消費電力が上がります。
また、番組の予約情報や録画してためている番組の情報すべてを
DIMORAのサーバに上げることになり、プライバシーの面でかなり怖いです。
別にGoogleやFacebookは信頼できてPanasonicは信頼できない
という特別な理由もないのですが正直気持ち悪いです。
単にネット経由で予約ができればいいだけなんですけどね。
というわけで私はこの機能OFFにします。

VoDについても確認してみましょう。
私の自宅のWAN側回線はADSLで下り速度は実質2~3Mbpsです。
BZT710に標準で入っているVoDで利用者登録なしに無料視聴が可能な番組を用意しているのは
今話題のHuluと、風前の灯のアクトビラです。
アクトビラについてはネットワークの帯域が足りず
再生しても途切れ途切れになってまともに観れません。
Huluは優秀で途切れることなくストリーミング再生可能です。
このときの実際のビットレートを調べたわけではありませんが、
自宅の環境を鑑みると地デジの17Mbpsの6分の1ぐらいでしょう。
コンテンツによるのかもしれませんが、
32型液晶テレビ(1366×768)に表示させても普通に見られる画質なので、
H.264のHDを帯域絞って送ってくれているのではないでしょうか。
というわけで私の自宅でもHuluなら実用に耐えそうです。

BZT710には最近絶滅に向かっているi.Linkも付いています。
液晶テレビに2ポート付いているので一方をD-VHSに他方をBZT710につないでみました。
が、認識できているのはテレビとD-VHSの間だけです。
しょうがないのでBZT710とD-VHSを直接つないだところ、きちんと認識できました。
D-VHSの電源を入れるとBZT710にメッセージが出て、
BZT710コンテンツをD-VHSにコピー(ムーブ)するモードに移れます。
ただし、対象となるコンテンツはDR(1倍速)モードで録画したコンテンツだけで、
コピーワンスとかダビング10とかのルールはもちろん適用されます。
D-VHSからBZT710へのコピーは、D-VHSでコンテンツを再生中に、
BZT710のリモコンの蓋を開けたところにある[入力切替]ボタンを押して、
入力ソースを”i.Link”に設定し、
コンテンツが画面に表示されるのを確認したうえで、
BZT710のリモコンの[録画]ボタンを押すと可能です。
ただし、地デジやBSデジタルについてはD-VHSに録画されるときに
コピープロテクト情報が入っているので、
エラーとなりBZT710側には取り込めません。
さすがに、今更D-VHSにコンテンツを書き込こんで保存しようとは思いませんし、
今もっているD-VHSテープにコピープロテクトなしのコンテンツも入っていないので、
i.Linkは私にとって役に立たなそうです。
BZT710からD-VHSをコントロールできるわけでもないですし、
空きポート確定ですね。

DLNA(お部屋ジャンプリンク)についてはまた改めて書くことにします。

で、総合的に見てBZT710はどうかというと、
BS/CSの有料放送を契約している方にはお勧めです。
そうじゃない方には…あまり勧めはしないでしょう。
3番組同時録画したく、かつBDに書き残したく、しかも一台で済ませたいのなら、
BZT710も選択肢にはなりますが、
十分安くなったシングルチューナー機を
時期をずらしながら必要に応じて買い足す方がいいと思います。
2012年7月以降の私なら、
BDに残す場合に備えて安いBDレコーダーのシングルチューナー機を購入し、
PS3+nasne+BDリモートコントローラ
を基本に必要な分nasneを買い足すでしょうね。
そして番組予約するのにPS3を立ち上げてtorneアプリケーションをいちいち起動するのも面倒なので、
もっと激安になってからPS Vitaでも買って、そちらで予約するでしょう。
DVD/BDやHuluの視聴にはPS3がベターです。
PS3もPS Vitaも一切ゲームを買うつもりはありませんが、
AV機器としては結構いけてます。

最後に確認のため言っておくと、
以上は私の個人的な感想ですので参考程度に見てください。